BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド) <障害年金の検査>

BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)とは

主として心室から分泌され、血管拡張作用や利尿作用を持っており、体液量や血圧の調整に重要な役割を果たしている。

 

検査の意義

健常人における血漿中BNP濃度は、極めて低い。心不全患者では重症度に応じてBNP濃度が増加する。
無症候性心不全において上昇を始め、重症度に応じて著明にBNP濃度が増加するため、心不全機能評価法として重要である。
本検査は心不全の病態の把握に重要な意義を持っている。

 

参考基準値

【血漿】18.4以下 pg/mL

 

障害認定基準

心疾患による障害の認定基準における異常検査所見の1つとしてBNPが記載されている。

【BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)】
200pg/mL相当を超えるもの 

慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)では、BNP100pg/mL以上で心不全を想定して検査を進める。BNP200pg/mL以上で心不全と考え診療を進めるとなっている。

また、NYHA心機能分類とBNP値は正相関があると言われている。

 

(※法令、基準等は更新日時点の情報です。常に最新のものをご確認ください。)

 

【参考】
辻野 元祥 他:日本臨床,68巻 増刊号7 619~621,2010.
慢性心不全診療ガイドライン(2010年改訂版)
株式会社エスアールエル ホームページ
株式会社ビー・エム・エル ホームページ

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