絶対量を評価するのをやめて生産性向上
計測した数値そのものを比較しようとすると、その背景にある条件等が違うため、容易に比較できないことがあります。
そのような時に武器になるのは「割り算」です。
例えば、各担当者が作成した製品の数量を単純に比較できないケースがあります。それは、その作成に要した時間が異なるケースです。
作成した製品の数量を要した時間で割ると、時間当たりの作成数量が求められます。
この値を比較すると、各人の作成スピードが分かります。
設定する目標も「割り算」で
皆さんの職場には、目標管理制度(または、目標や課題を設定し、結果を人事考課に使用する)を導入されていますでしょうか?
この目標管理制度では、期初に年間の目標数値を設定し、半期ごとの面談でレビューするというスタイルをとることが多いかと思います(もちろん、違うスタイルもあります)。
この期初面談での、目標設定の時にもこの「割り算」が大切になります。
期間内に何個制作するか?という類の目標を設定すると、長い時間働いてたくさん制作する方が有利になる可能性があります。
そのため、このような目標設定をすると長時間労働を助長する危険性があります。
「長い時間働いた方が貢献している。評価される。」
このような考え方が蔓延していると、生産性を向上させるための活動に切り替えることが難しいです。
生産性向上する&働き方を変える
では、どうすれば良いでしょうか?
「生産性向上」の視点から目標設定するには、単位時間あたりの制作数を設定するの方法が優れていると言えます。
量ではなく速度。
生産性を指標とするのです。
即ち、企業は生産性が高く、短時間で成果を上げる人にインセンティブを与える仕組みにするのです。
そうすることによって、短時間勤務の方なども、公平に評価され、モチベーションの高揚にもつながっていきます。
また、そのような企業は「働きやすい」と感じる可能性が高まります。