辞めたくても辞めさせてもらえない 【0008】

労働局などへの労働相談。

相談内容は、解雇、パワハラなどが多いようです。

一方でこんな相談もあります。

「辞めさせてくれない」

自己都合退職を拒否されると言う相談です。

 

正規雇用者の退職

退職を申し出ることは、労働者側から労働契約を解約する意思表示になります。

就業規則に退職に関して規程があれば、原則それに従った手続きをします。

就業規則に定めがなく、かつ契約期間の定めがないいわゆる正規雇用の場合、民法第627条により14日前までに退職を申し出ることによって、契約を解除できます。

 

退職が認められない理由とは?

そのようなルールがあるにも関わらず退職が認められない。

その理由は、「代わりに働いてもらう人がいないので辞められては困る」ではないでしょうか。

加えて、採用しようと思っていてもなかなか働き手を確保できない時代です。

欠員が続くことは企業の存続に影響します。

 

企業側の対策は?

このような状況にならないように企業側は普段から体制と整えておく必要があります。

・その人しか出来な仕事がある

・人件費抑制のため最小人員で稼働

・出来るだけ残業させて仕事をしてもらっている

・従業員満足度が低い

・賃金や福利厚生が他社と比べて圧倒的に劣っている

あてはまるようであれば、対策が必要です。
「うちにはそんな余力はない」

これも理解できます。

ですが、従業員がいなくて仕事が回らず、結果として会社が潰れてしまうリスクは回避しておきたいですね。