「いい会社」と言われている企業は年功序列制であるらしい

「いい会社」と言われている企業の賃金制度は、ほとんどが年功序列制である。

そんな話を聞いた。

正直、聞いた瞬間、若干違和感があった。

 

年功序列制では若手や中堅のやる気がでない?

職能等級制など年功序列制ではない賃金制度を導入している企業は少なくない。

役割や仕事の能力など、年功以外の要素を評価制度とともに賃金制度に導入しているのが当たり前となってきている。

役割が違えば、賃金に反映してもらいたいだろう。成績が良ければ賞与に反映してもらいたいだろう。

そう考えてしまった。

実際に、年齢が上がるにつれ賃金が上昇していくのは良いとは思うが、若手や中堅はどう思うだろうか?

新卒で入社した場合、その企業しか知らないからそんなに気にならないのだろうか?

年齢が上がるにしたがって、現場作業は減る人もいる。

 

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年功序列制を止めた背景

しかし、冷静に考えてみると、もともと日本の多くの企業は年功序列制の賃金制度であった。

ところが、高度経済成長、バブル期、失われた20年と環境が目まぐるしく変化する中で、企業の発展、生き残りのために変革する必要があった。

人件費を抑制する。貢献度の高い従業員に多く配分する。目標管理をして達成度をみる。

様々な手法を取りれてきた結果、年功序列制ではなくなった。

 

結局、いい会社と呼ばれている企業が年功序列制である理由とは

そう考えると、創業以来一貫して年功序列制を取っている企業は、人件費の調整等の仕組みを導入する必要に迫られることなく、現在に至っているだけなのかもしれない。
結局、そういう悩みがなかったのだろう。

年功序列制だからいい会社なのではなく、いい会社だから年功序列制のままだった。

そう考えると違和感は納得感に変わった。